受講のきっかけペルパー3級受講のきっかけ私の実家は3世代家族で、私が3歳の時からずっと父方の両親 (祖父は私が小2で亡くなった)と暮していた。自分にとっては、 親以外にかまってくれる人がいて良かったと思っている。 例えば、怒られて家の外に立たされていたら、祖母がそーっと助けに来てくれたり、どんくさい私を何かとかばってくれた。 しかし、嫁姑の関係は決して良くなく、私が20を過ぎた頃から母は昔から 積み重ねてきた恨み辛みを私に愚痴るようになった・・・・ 祖母は祖母で、どちかというと内向的な性格だったのだが、 祖父が無くなってから、近所の老人会のメンバーに誘われて、 いろんな行事に参加するようになり、どんどん外に出るようになった。 詩吟はかなりの実力になっていたし、ゲートポールも15年位つづけていた。 踊りも習い、老人会仲間で海外旅行をしたりと、それは楽しそうだった。 祖母が88歳の頃、一番仲がよかった一つ上の友達(詩吟の師匠でもあう)が、 突然ポックリとお亡くなりになった。昨日まで元気にされていたのに、 本当に突然のことだった。そして、祖母はたいそうショックを受けて、 ふさぎこんで、うつ病のようになってしまった・・・ お洒落が大好きで、毎日のように出かけていたのが、ばったりと外出しなくなり、 食欲もなくなり、髪も「どうでもいい」と染めなくなってしまった。 心配して尋ねてきてくれる人にも、会わなくなった。たまに外出して「やせたね」 とか言われてさらに傷ついたようであった。 私は既に就職しており、顔を会わすことも夜の少しの時間だったのだけれど、 とても心配した。母親は、長年の恨み?から、やさしい言葉もかけない。 父親もけっこう冷たかった。私にしても、はげましの言葉をかけようにも、 しらじらしい感じがして、どう接したらいいかわからなかった。 丁度、阪神大震災が起きて2年後の頃で、仮設住宅の孤独死が取りざたされていた時期と重なる。 本気で、「このまま自殺するんじゃないか」と心配した。 そんな時に「ホームヘルパー3級受講の案内」を職場で見かけた。 取引先の機関が主催者であった。平日開催なので、3ヶ月間ほぼ毎週仕事を1日休まなくてはならなくなるが、 ダメ元で上司に「これ、受講してみたいのですが」と申出てOKをもらった。 (・・・受講費用はもちろん自腹です。) だから、私は入浴介助や、家事援助などの身体的な援助よりむしろ、 精神的な援助について勉強したいと思っていた。 そして、ヘルパー講座に通うことになった。 |